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令和7年度母校開校記念式典が開催されました

令和7年10月31日に母校体育館にて令和7年度開校記念式典と記念講演会が開催されました。同窓会から反町会長、都丸顧問、白石副会長、鈴木監査、戸所常任幹事、鈴木書記、大橋書記が出席しました。

記念式典では、式辞で天野正明校長が、明治10年から連綿と続く前高の歴史や今年の定期戦においてアウェイで見事に勝利したことなどに触れ、本校はまさに今や令和の黄金時代を歩み始めており、前高生には高い志を持って自らの手で未来を切り拓いて欲しいと述べられました。反町敦同窓会会長は、自分の前高時代も自由な空気があった。前高時代を過ごした3年間の経験が、その後の人生にとって礎になっている。同窓生の間には同期の横の繋がりだけでなく、学年を超えた縦の繋がりもあり、強い人間関係をつくっている。前高は2年後に150周年を迎える。同窓会もできるだけ母校に貢献したいと考えていると挨拶されました。その後、吹奏楽部伴奏の下、出席者全員で校歌1番から4番を斉唱しました。

続いて記念講演会に移りました。今回の講師は昭和62年卒の福島有造氏、醸造家で武蔵ワイナリー株式会社の代表取締役です。ご自身のことを「発酵おやじ」と呼んで欲しいそうです。演題は『奇跡のナチュラルワイン造り、後輩の皆さんに伝えたいこと』です。

福島氏は昭和43年伊勢崎市生まれ、前高卒業後北海道大学工学部に進学され、同大学を卒業後日本債券信用銀行(当時)に入行、その後シティバンク銀行(当時)勤務、塾講師、コンビニ店員など様々な経験をされ、平成22年埼玉県小川町で農業研修を開始し、武蔵鶴酒造の蔵人を始めます。平成23年に丘陵地を開墾し、ブドウ栽培を開始します。その後、台風で雨よけのビニールが吹き飛ばされたり大雪で雨よけシートとパイプが全壊するなど苦労に見舞われますが、平成27年にはブドウ1.4トンの収穫を果たします。翌年から植物の成長ホルモン利用の自然栽培方法を導入、令和1年に自社醸造所を建設して果実酒造免許を取得します。奇跡のナチュラルワインと言われる所以は、メルロー等欧州系品種を気候の違う小川町で、成長ホルモンを利用してブドウの木自体を強くし、暑さに適応させる独自の自然栽培方法にあると述べられました

昨年令和6年には、香港の和酒アワードで初出品にもかかわらず、2銘柄のワインでゴールドを受賞されました。振り返ってみると銀行での経験が経営や経理に役立ち、不遇な時代にモーグルにはまったことが体幹や足腰を強くし、日本酒の杜氏になって酒づくりを学んだことでワインの発酵技術に活かすことができたことなど、これまでの人生での様々な経験が事業の成功につながっていると述べられました。また福島さんの下で修行を積んでいる前高出身の31才になる柳田潤兵氏も現在赤城南面でのブドウ栽培とワイン醸造を計画しているそうです。

講演の最後に、「人は何のために生きているのか?」についてお話しがありました。これは離れて暮らす息子さんが、やりたい事が見つからずに迷い、大学受験に失敗し、福島さんに投げかけた質問だそうです。「人は生きるために生きる。人生は壮大な暇つぶしである。人生は、どうやって死ぬまで暇つぶしをするか考え、実行するゲーム。ルールは、自ら死を選択せず、寿命を全うし、犯罪を犯すなど迷惑な行為をしないこと。人生の選択肢は様々あるが、どの選択肢を選んでも全て正解。一番大事なことは後悔しない生き方をすることだ。前だけを向いて、この壮大な暇つぶしを楽しもう!」と生徒諸君に向けて力強く話されました。

生徒の質疑応答の後、生徒代表から福島講師に花束が贈呈され、講演会は終了となりました。

同窓会書記 大橋慶人(S53年卒)

天野校長挨拶

反町同窓会長の挨拶

講師の福島有造様

講演の様子

会場の様子

終了後、校長室で記念撮影

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